メキシココースの概要
 
(2001年7月までの概要)
 
1.小学校
 @学校経営
 
    幸福は人類が常に目標としてきたものである。そして、この幸福の追求は、技術の克服と知識の応用から始まった。しかし、人間としての要素を卓越させること無しには、全てが空しいものであり、意味のないものであることを忘れてはならない。
    このため、学校では、個人の満足の追求と、この道を歩き始めることを、年少の頃から始めなければならない。険しいけれど、大変重要なことである。
    また、幸福を手に入れるためには、多くの能力を身につけなければならない。ここリセオでは、20年の歴史を通して、日本とメキシコの文化を融合するとともに、子どもが子どもらしい生活を送りながら、かつ、子どもたちが将来に備えていく努力が重ねられ、その成果をあげてきた。
    だからこそ、われらの日本メキシコ学院においては、これからも世界中との調和をはかりながら、国歌や地域社会に役立つ明日への人間を育成するために、日々、より高い価値観を結晶させ、優れた生活習慣の形成、科学や文化の尊重を含め、教育の全ての分野に力を入れていくことを怠ることはできないのである。
 
    【教 育 目 標】

 「教育は文化を創造し、伝承し、増進させる原動力であり、教育を通して個人は知識を得、
社会性を身につけ、進歩し、社会改革に貢献できるものである。」というメキシコの教育
法の原則に則り、メキシコ文部省認定公式プログラムより高いレベルのものを与えながら、
児童個人の成長・発展に貢献することを目標とする。
  同時に、当日本メキシコ学院を日本とメキシコを結ぶ共同体の場ととらえ、両国の教
育、文化について相互に理解と交流を図り、将来、両国のために積極的に貢献できる人
材の育成を目指す。
 
 
 
  C各教員の担当
    *担任教師・・・・・・全ての学科の責任を負う。
    *専科教師・・・・・・音楽・体育・語学・コンピューターの特殊科目。
    *補助教員・・・・・・欠員教員の補充、補習授業、教材作成・準備の協力、
               総務補助としての役割を果たすために配置。
    現在児童数468人に対し、クラス担任教師20人(補助教員1名含む)、
    補助教員2人、音楽教師3人、英語教師2人、
    日本語教師15人、コンピューター教師1人、体育教師3人、
    心理学者1人、言語心理学1人、副校長1人、校長1人である。
 
 
  D授業方針            
    小学校の生徒は、一つの作業において注意力を最高10分から15分しか持続できないことを考慮すると、授業はダイナミックでなければならない。絶えず活動に変化をもたらすことが必要であり、そのため教師は次のような色々な方法を用いる。
    ・グループ作業  ・展示  ・教科書、ノートの練習問題  ・発表
    ・口述筆記  ・教科書の読解  ・教室外の活動
 
  E宿題
    月曜から木曜日までに学習したテーマを補強するための家庭学習、調査、研究を課することもある。採点し、チェックされる。
 
  F学力評価方法
    隔月に実施される筆記試験。
    最終の採点方法:筆記試験50%、授業態度20%、宿題20%、ノート・教科書10%
 
  G人格形成教育
    知育教育と平行するもので、児童が常に事例を通して様々な価値観を体験し、理解できるようにしている。教師は授業中、休み時間に児童と一緒に行動するとき、登下校の当番の時、お弁当を食べる時、毎月曜の朝礼や合同式典の時、壁新聞、ジュンペキート新聞(月刊)でこれを実践し、家庭においても実践させる。
    毎週異なる価値観が体験できるよう、年間指導計画がある。
 
   *評価:習慣として身につけさせるためには、覚えているか、意味が分かっている
       かどうかを確認するため、試験で評価を行う。
      




 
 9月 行動規範、愛国心、規律、秩序



 
2月 質素、友情、能率、自己修養
10月 責任感、尊敬、正直、連帯 3月 エコロジー、参加、忍耐
11月 忠誠、根気、頑強、熱心さ 4月 熱心さ、勇敢、真心、謙虚
12月 節制、誠実、寛容 5月 正義、公徳心、力、健康
 1月 意欲、決断、融通、勤勉 6月 労働、簡素、文化、家族
       7月 自主管理、心構え
 
   *価値観形成の面では、教室内外の品行が特に重要視されるが、教師が積極的に対処するように努めている。児童はクラス毎に担任と合意の上で過半数の合意によって決められる積極的な「教室内規則」を決め、ルールを守ることが実行されている。
 
 
  H小学校授業計画(SEPに基づく。ただし【 】はリセオ独自教科)










 
 1 年  2 年  3 年  4 年  5 年  6 年
スペイン語
算数
社会

音楽
体育
【読書】
【PC】
【日本語】
 
スペイン語
算数
社会

音楽
体育
【読書】
【PC】
【日本語】
 
スペイン語
算数
理科
社会
音楽
体育
【読書】
【PC】
【日本語】
 
スペイン語
算数
理科
社会
音楽
体育
【読書】
【PC】
【日本語】
【英語】
スペイン語
算数
理科
社会
音楽
体育
【読書】
【PC】
【日本語】
【英語】
スペイン語
算数
理科
社会
音楽
体育
【読書】
【PC】
【日本語】
【英語】
   *リセオ独自の教科は、日本語・英語・読書であるが、他に体育・音楽を週に各1時間追加し、社会の時間を必要に応じて組み入れている。
 
 
  I授業配分表(SEPに基づく。ただし【 】はリセオ独自教科・時数)
 
   ※週当たりの授業時間











 
  1年 2年 3年 4年 5年 6年
スペイン語 10 10
算数 10 10
社会    
理科(環境含む)
芸術(音楽・図工) 【2】 【2】 【2】 【2】 【2】 【2】
体育 【2】 【2】 【2】 【2】 【2】 【2】
【英語】     【5】 【5】 【5】 【5】
【コンピューター】 【1】 【1】 【1】 【1】 【1】 【1】
【日本語】 【5】 【5】 【5】 【5】 【5】 【5】
【図書館】 【1】 【1】 【1】 【1】 【1】 【1】
週合計時数 35 35 35 35 35 34











 






 
 
 
   ※各教科年間授業時間                        










 
  1年 2年 3年 4年 5年 6年
スペイン語 400 400 240 240 240 240
算数 400 400 280 240 280 240
社会     200 240 240 200
理科(環境含む) 200 200 120 80 80 160
芸術(音楽・図工) 【80】 【80】 【80】 【80】 【80】 【80】
体育 【80】 【80】 【80】 【80】 【80】 【80】
【英語】       【200】 【200】 【200】
【コンピューター】 【40】 【40】 【40】 【40】 【40】 【40】
【日本語】 【200】 【200】 【200】 【200】 【200】 【200】
【図書館】 【40】 【40】 【40】 【40】 【40】 【40】










 






 
                                    
 
  Jリセオ(メキシココース小)の時間割
    メキシコ文部省(SEP)が義務づける授業時間帯は、
     8:00〜12:30の4時間半であるが、
    本校(リセオ)では、次のような授業時間を実施している。
 
   *1年生〜3年生…7:50〜14:30
    (1単位時間50分と40分の7時間授業)
 
   *4年生〜6年生…7:50〜14:50
    (1単位時間50分と40分の8時間授業)
 
   *共通の休憩時間…11:00〜11:30
 
   *各授業間の休憩時間は無い。
 
  L保護者
   ◆保護者が基本的に期待していること
     ・子どもが望ましい環境の中で、優秀な教師に学ぶ。
     ・高い学力水準(公立学校をはるかに上回る水準)を確保する。
     ・多くの知識と活動が与えられる。
     ・日本語が学べる。
     ・子どもの学習からフィードバックを受け素晴らしいコミュニケーションが達成される。
   ◆保護者との意志疎通の機会
     ・手紙  ・連絡会  ・各学級毎の保護者懇談会  ・個人面談
     ・授業参観  ・文化、社会、レクリエーションへの参加
 
  M特別活動
     ・国民アイデンティティプログラム  ・数学プログラム
     ・日本文化プログラム  ・物語を聞く会  ・科学祭り  ・劇場見学
     ・人類学博物館見学  ・上院議会見学  ・遠足  ・修学旅行
     ・母の日の会   ・卒業セレモニア
 
  Nコンクール参加
     ・正字法  ・かけ算  ・算数  ・図画  ・物語創作  ・架空の伝記 ・国歌の合唱  ・知識オリンピック  etc
 
 
2.中学校
  @学校経営
    「生徒は自分の知識の構築に自ら励むものでなくてはならない。」
    この精神に基づき、メキシココース中学部は知識を与えるだけでなく、本当の意味での生徒の育成を義務と感じており、熱意のある教師陣をそろえることに成功している。このようなことを可能にするために、新しい教授法の導入や、従来のものに代わるプログラムの開発を手がけてきた。
    具体例としては、1年生からの進路指導、新しく改善された英語教育の導入、音楽の授業における新しい楽器の導入、父母へのセミナー、適切なゴミ処理のためのプログラム、社会奉仕プログラム(食料の収集とイダルゴ州アクトパン地区での救援活動の手伝い、老人ホーム訪問)などがあげられる。
    現在までの経過は大変満足行くものである。その理由として、以前より教師と生徒間の信頼が深まった上、具体例のあとの方に述べた行事を通して、特に生徒は率先したり、創造力をはたらかせたり、組織立てて行動したり、尊重したりする姿勢を身につけてきている。
    これらの事実は、我々が日々努力を続けていくための十分な動機となっている。
 
    【教 育 目 標】









 

 《中学生は子どもから大人への移行期であり、学業と併せて、特に人格形成への配慮、指
導が不可欠である。》
  このため、生徒が周囲の物理的、社会的、文化的環境を自覚し、正しい判断のもとに積
極的に集団生活に参加できることを目指す。
  また中学部は、知能・体力・芸術・技術など、才能の発育の場であるが、さらに、当学
院では、日本とメキシコの教育・文化について相互に理解と交流を促進することを目標と
する。この方針のもとに、個人の尊厳を認め、かつ、相互理解のできる国際人としての人
格形成をはかりながら、日本とメキシコが求める義務教育を推進していくものである。
 
  A教師の日課
授業開始10分前に出勤し、ノートにその日のテーマを記入、署名し、時間を守って各クラスに赴く。教室内外の規律に協力し、指定される当直を果たす。
毎朝、校長、副校長、担任が集まり、その日のテーマについて話し合い、関連報告がある場合は、それを提出する。口頭で教師に報告するほか、ノートに記録を付け、教師がこれに署名する。生徒に対する連絡は全て手紙を通じて行う。必要があれば、教師から直接生徒・保護者に連絡が行われる。    
                     副校長担任   
                校長              
                     担任生徒・保護者
 
  B職員会議(技術諮問委員会)
    この委員会は、新学年度開始時に成立し、校長が委員会議長を努め、副校長は書記、教師はメンバーとなる。この会議では、次の事項が取り上げられる。
     *学習面、態度面の問題   *実情の把握、適合   
     *通達事項         *毎日の勤務に関する問題
              
  C最も重要な教育方法
    ◇計画作成後、普通は解説方法を採用し、誘導、導入、展開、総括のステップに適切に従うよう注意する。個人またはグループ活動(学習活動)を通じ、できるだけ多くの時間絵を展開に充てる。
    ◇実習活動では、例えば造形芸術で教師が一度説明・実演を行ったあと、生徒が切ったり絵を描いたり、貼ったり、色を塗ったりするような、実証方法が一般的に用いられている。
   
  D生徒の人格形成
    ◇いつでも人を尊敬し、時間を守り、個人の持ち物、制服、教室の整理整頓をし、 授業で注意を集中し、宿題その他の作業をきちんと果たす。同時に、普遍的な4つの価値観について取り上げる、計画に基づいて学習する。
    ◇教師は、あてがわれた学級において、生徒一人一人が学業・規律の面で後れをとらないよう責任をもち、必要な場合には介入し、生徒・教師・保護者と話し合い、常に校長に報告を行う。
 
  E中学校授業計画(SEPに基づく。ただし【 】はリセオ独自教科)     

















 
 1 年  2 年  3 年
スペイン語
数学
世界史T
世界地理
公民教育
生物
物理・化学入門

外国語
芸術表現・鑑賞
体育
技術
【PC】
【日本語】


 
スペイン語
数学
世界史U
メキシコ地理
公民教育
生物
物理
化学
外国語
芸術表現・鑑賞
体育
技術
【PC】
【日本語】


 
スペイン語
数学
メキシコ史



物理
化学
外国語
芸術表現・鑑賞
体育
技術
進路指導
選択科目
(各機関で決定)
【PC】
【日本語】
                  
                  
                  
             


 
    *リセオ独自の教科は、日本語・PC(コンピューター)・選択科目・進路指導である。                              
 
 
 
 
 
  F授業配分表(SEPに基づく。ただし【 】はリセオ独自教科・時数)    Gリセオ(メキシココース中)の時間割
   《1年》                              














 
教 科 名 年間授業時数 週間授業時数
スペイン語 200
数学 200
世界史T 120
世界地理 120
公民教育 120
生物 120
物理・化学入門 120
外国語 160
芸術表現・鑑賞 【80】SEPは40 【2】SEPは1
体育 【80】SEPは40 【2】SEPは1
技術 120
【コンピューター】 【80】 【2】
【日本語】 【200】 【5】
    計 1680時間 42時間

         
         
         
         
         



         
         

         
         
         
 
   《2年》                              















 
教 科 名 年間授業時数 週間授業時数
スペイン語 200
数学 200
世界史U 120
メキシコ地理  80
公民教育  80
生物  80
物理 120
化学 120
外国語 160
芸術表現・鑑賞 【80】SEPは40 【2】SEPは1
体育 【80】SEPは40 【2】SEPは1
技術 120
【コンピューター】 【80】 【2】
【日本語】 【200】 【5】
    計   1680時間 42時間

         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
 
 
   《3年》                                














 
教 科 名 年間授業時数 週間授業時数
スペイン語 200
数学 200
メキシコ史 120
物理 120
化学 120
外国語 160
芸術表現・鑑賞 【80】SEPは40 【2】SEPは1
体育 【80】SEPは40 【2】SEPは1
技術  80
進路指導 【120】 【3】
選択科目 【120】 【3】
【コンピューター】 【80】 【2】
【日本語】 【200】 【5】
    計   1680時間 42時間