<2007年度 11月号>
情報化社会とその対応について
日本コース校長 番 場 修
朝夕が肌寒く感じられる頃となり、季節が雨季から乾季へと移り変わったように思われます。保護者の皆様には、日頃より教育にご支援を頂き、心より御礼申し上げます。
さて、科学技術や情報技術の進展に伴い、世界もボーダレスとなり、世界中の出来事、悲惨な事件や事故等の情報が、テレビ、ラジオ等から各家庭に飛び込んできて、世界の様子を知ることが容易になりました。しかし、時には、情報に振り回されることもあります。最近は、インターネットの書き込み欄、携帯電話等による犯罪も多発し、その犯罪において幼い児童や生徒が被害に遭い、また、児童や生徒が加害者となった痛ましい事件も報道されています。
日本コースでは、情報委員会が情報教育の充実を図るため、中学部では、情報教育を教科「技術家庭」における情報教育との連携を図りながら、「総合的な学習の時間」に位置づけ、小学部では学級担任が各教科の中での情報教育と「総合的な学習の時間」の中に情報教育を位置づけて取り組みつつあります。
今年度、校内研修で初めて情報教育の授業研究を実施し、情報教育に関する知識と情報倫理等を研修して、情報教育の指導力の向上に役立てるように努めています。中学部生徒を対象とした事前調査を実施した結果、インターネット敷設世帯が92%、家族共有のPC所有者が97%、個人のPC所有者が19%、携帯音楽プレーヤー所持者が81%でP2Pソフト使用経験者が、43%、ストリーミングサイトでの動画視聴経験者が89%、動画サイトへの投稿経験者が5%、チャットやBBSでの情報交換の経験者68%、自分のブログやHP所有者24%ということが分りました。このような状況の中で中学部において情報教育関連では優れた技術や経験年数をもつ生徒もおり、タイピング等も熟練しています。しかし、情報倫理に関しては、これまでにも殆ど学んだ経験がなく、自分なりの判断力をもちながら違法性もあるという認識でインターネットを行っている場合が多いと思われます。
文部科学省は、「初等中等教育における情報化に関する検討会」における情報教育において3つの目標、『情報活用の実践力』『情報の科学的な理解』『情報社会に参画する態度』を掲げている。情報教育の3つの目標の具体的な取り組みは、小学校においては、『情報活用の実践力』では、キーボードを使って日本語入力をすること、情報を記録し再利用するためにデジタルカメラを使うこと、図書室やコンピュータを活用して、必要な資料を集めることなどであります。『情報の科学的な理解』では、さまざまな情報手段を使った体験をもとに、情報手段の特性を整理すること、自らの情報活用について記録し、評価し、改善することなどであります。『情報社会に参画する態度』では、コンピュータやインターネットについては、健康に注意しながら利用すること、情報モラルとしてネットワークの先には人がいることを理解し、相手の立場に立った適切なコミュニケーションの大切さをしること、メディアからの情報には発信者の意図と背景があることを理解し、情報を受ける側が情報の判断をする必要があることを知ることで、これらの項目を指導することが求められています。中学校では3つの目標は同じでありますが、学習内容がさらに情報技術の役割、情報モラル、情報処理能力、情報検索、個人情報や著作権、コンピュータ犯罪、健康問題等を扱うことになり、自分で適切に考えてインターネット等を活用できる能力を養うことであります。
ギリシャ神話でプロミシーウスが全能の神から火を盗み、人間に与え、人間は火の使い方の知恵を持ちました。現代、情報化社会の中でコンピュータの役割は、「火」と同じ道具であり、賢い使い方の知恵を習得することが重要であります。コンピュータを使いこなす知恵、モラルと有益な情報と有害な情報とを区別する判断力が必要となり、学校だけでなく家庭においても情報教育がさらに必要となります。ご家庭におかれましてもお子様のインターネット、携帯電話の取扱いには充分関心を持って頂けるようご協力をお願いいたします。
学校行事より
小5・社会見学(ニッサン工場)《9.24》
クエルナバカのシバック工業団地内にある日産の自動車工場へ出かけました。ここは
40年の歴史があり、日産が海外で最初に作った工場だそうです。従業員3,500名。一日の生産台数870台だそうです。プレスされた部品を溶接したり、エンジンを取り付けたりと車が出来上がっていく様子を間近で見ることができました。また実際にネジ締めや塗装練習の体験をさせて頂きました。工場の様子だけでなく従業員の方々の苦労や努力を肌で感じることができました。
児童生徒会役員選挙《9.28》
日本コース児童生徒会の代表を選ぶ選挙が行われました。立候補者は児童生徒会役員としてどのようなリセオ、日本コースにしたいのか、どのような事に取り組んでいきたいのか、応援弁士とともに堂々と自分の考えをアピールしていました。選挙の結果、会長=落合悠斗(中2)、副会長=佐土原淳平(中2)、藤田皐祐(中1)、地田昴介(小6)、書記=大野岳(中1)、山本一美(小6)(敬称略)の6名の役員が決定しました。任期は来年9月までです。1年間よろしくお願いします。
前期終業式《9.28》・後期始業式《10.1》前期の反省を終業式で行った子ども達は、3日後の始業式において後期に頑張ることを個々に持ち、代表が自分の決意をしっかりと述べてくれました。後期は前期にも増して運動会や学習発表会等の様々な行事があります。また、1年間の学習の下半期として大切な時期です。通知表で現された自分の姿、実力をよく把握し、一層の自己向上のために計画的な学校生活を過ごして欲しいものです。
PTAバザー《10.4》
今年もPTA役員の方々を中心とした会員の皆様のご尽力でPTAバザーが行われました。これは買い物学習=キャリア教育も兼ねたものですが、子ども達は興味あるものが有り過ぎたのか、いろいろなものに目移りして売り場を行ったり来たりしていました。時間ぎりぎりまで買い物を楽しんだ後は袋いっぱいに欲しかったものを詰め込んで、うれしそうに教室に帰っていきました。商品や準備、店番等でご協力いただきました役員・会員の皆様ありがとうございました。

縦割り業前活動・小学部《10.4》
「今日のたてわり活動はよくできたとは言えませんでした。なぜかというと、
1番最初に『おはようございます』が言えなかったからです。あいさつは1日の始まりというのに、自然に言えませんでした。毎日、自然に言えるようにしたいです。でも、いいところもあったと思います。みんなに班の人の名前や顔を覚えてもらえるように工夫したところです。みんな、ちゃんととは言えないけど、『覚えた!』と言ってくれたので、その点はよかったと思います。今度のたてわり活動は、ちゃんと覚えた!と言ってもらえるようにしたいです」 【小6児童】この活動は6年生が下級生みんなと交流したいという願いから、6年生が企画・準備・進行など中心になって行ったものです。みんな一斉では難しいので、縦割り班ごとにわかれて行いました。今回の目的は、班内のメンバーの顔と名前を覚えること。初めての活動で、リーダーである
6年生にもやや戸惑いを感じる場面もありましたが、下級生をしっかりリードしていました。課題は課題として次回の活動へ生かしていきたいと思います。 小3・社会見学(スペラマ)《10.11》「スーパーマーケットではたらく人たち」についての学習でスペラマハルディネス店を見学しました。しかし、見学が始まるとなぜか「花より団子」状態で、試食に気を取られた子どもたち。行くコーナー毎に出される試食に舌鼓・・・。チーズ&ハムコーナーでは、買い物に来ていたお客さんが試食用のハムのお皿を子どもたちに取ってくれました・・・。
でも、ご安心ください。ご家庭の協力のもと、準備してきた質問事項はほとんど質問することができました。地下の倉庫やケーキ作りを見学でき、子どもたちにとって良い経験になったことと思います。記憶の消えないうちに、リセオに帰ってから見学の新聞作りを始めました。お忙しい中、引率に協力してくださった保護者の方々に感謝申し上げます。

小6・社会見学(チャプルトペック歴史博物館)《10.18》
今日は、社会科見学でチャプルテペック城へ行きました。前に、メキシコの独立に関係のあるグアナファト・グアダラハラへ行った時は、父に「この教会はイダルゴ神父が独立宣言をした所なんだよ。」と言われても、イダルゴ神父って誰なんだ??という感じでした。けれど、今日、キヨタさんにくわしい解説をしていただいて、少しずつわかるようになりました。これからも修学旅行に向けて、『ビバ・メヒコ』などを読んで、少しずつ理解していきたいです。 【小6児童】
学習参観、漢字検定、音楽発表会・鑑賞会《10.20》今回の学習参観は、国語や社会などといった授業以外に音楽発表(小学部)の参観もしていただきました。また、検定日指定の関係で小3以上は全員参加の漢字検定を同時に行いました。
音楽発表では普段の授業で習っている曲を中心にそれぞれの学年の個性を生かした発表を行い、その練習の成果を見ていただきました。 音楽鑑賞会ではメキシコ各地で活躍をされているプロのバイオリストである鈴木葉子氏をお招きして、本校教員等の楽器演奏も交えた楽しい演奏会で音楽の素晴らしさを体感していただきました。最後の「ラ・チアパネカス」では、ちょっと変わった珍入者?も飛び入り参加したりするなど大いに盛り上がった鑑賞会になりました。いただいた感想でもいつもとは違う参加型の鑑賞会を楽しまれた様子が伺われました。
数学検定《10.26》
漢字検定、英語検定に続いて今年から算数・数学検定を実施することにしました。これは本校経営方針の「算数・数学教育の充実」「語学(日・西・英)教育の充実」の具現化に向けて、児童生徒の算数・数学への一層の興味・関心を高め、自らの実力を把握し、客観的な資料を基に今後の指導に役立てることをねらって行うものです。26日その第1回検定が中学部で行われました(小学部は2月実施予定)。子ども達は検定時間ぎりぎりまで一生懸命に問題に取り組んでいました。他の検定同様問題を日本に送付して結果が通知され次第(12月上旬頃)お知らせする予定です。
