<2007年度 5月号>

進路指導と学力向上

校 長 番 場   修

 平成19年度の教育活動が始まり、校舎内外では、児童・生徒たちの元気な声が響いています。先週は、ご多用の中、授業参観並びに学級懇談会、学部懇談会にご出席して頂きありがとうございました。今年度の学校、学部や学級の教育方針等の説明をお聞きになったことと思います。学校の教育方針を充分ご理解していただき、保護者の皆様と担任が連携を密にしてお子様の教育に携わることがとても大切でありますので、ご理解、ご協力をお願い致します。

 さて、今回は、進路指導について説明をさせて頂きます。ともすると進路指導は出口指導、つまり進学指導と考えられがちでありますが、進路指導は「一人一人の将来の生き方」の指導であります。小学校、中学校の発達段階を配慮し、「生き方」の指導を計画的に指導するのが、進路指導であります。

(1)小学校における「働く人々を知る」「生き方」の進路指導について

 小学校では例えば、低学年の生活科において学校探検、お店屋さんごっこなどの遊び的な活動を実施しならが、学校の様子、先生や職員の仕事を見たり、調べたり、質問をしてクラスで発表したり、まとめで掲示します。お店の商品を折り紙や落ち葉で作り、陳列して、販売するような体験活動をすることでお店の中で働く人々を知ることができ、職業について認識していきます。中学年では、近くのお店調べ、工場見学等を体験して、店内の商品の陳列方法、接客、食べ物を作る人々、工場で製品を作る人々、案内人や工場に携わる人々について調べ、質問して、働く人々について模造紙にまとめ、廊下や教室に掲示したり、発表会をして認識を深めています。特に生活科、社会科の授業で児童一人一人の将来の夢を育む取り組みを行っていることが進路指導の一貫であります。

(2)中学校における「生き方」の進路指導について

 @「進路指導の時間」について

 中学校では、特別活動の時間に「進路指導」に関わる時間が6〜8時間ほどあり、計画的に進路に関わる授業を実施しています。1年生では、様々な職業、教育の制度と機会(高校調べ等)、

2年生では、色々な職業と資格、仕事に就くまでの道のり、高校調べなどの授業を行い、3年生では、学校訪問、進路選択・決定に向けて、面接の受け方などの授業を行います。今年度、中学部は、「ようこそ先輩」の企画だけでなく、全学年の生徒を対象に「卒業生に学ぶ会」を開催し、高校生から受験勉強、入試への取り組みの体験談を聞いて、入試について理解を深め、メキシココース高等部を見学し、高等学校の授業や施設を見学して、進路を選択する心構えや自覚を深める機会を計画しています。

 A生徒一人一人を対象とした入試対策について

 日常の授業が一番大切で受験勉強と非常に関わりが深いですが、本校では、選択教科において生徒一人一人の得意教科をさらに伸ばしたり、不得意教科を補充する取り組みを行っています。中学部1年生では、選択Aは、45時間の中で30時間を数学Tで数学の基本的事項の定着を中心とした授業を設定し、数学Uで数学の発展的事項の定着を中心とした授業を設定し、時には合同授業も計画しています。2年生では、70時間の中で35時間を、今までの教科を見直して特に国語T、国語Uを開設し、国語Tでは、基本的事項を中心とした授業を行い、国語Uでは、発展的事項を中心とした授業を展開する予定です。3年生では、105時間の中で35時間

数学Tで数学の基本的事項の定着を中心とした授業を設定し、数学Uで数学の発展的事項の定着を中心とした授業を設定しています。また、35時間の英語と英会話コースを設定し、英語コースは、日本の高等学校へ進学する生徒を対象に考え、英会話コースはインター校、現地校へ進学する生徒を対象に考えています。残りの35時間の授業は、音楽、美術の芸術科目を設定し、情操教育を図っています。

 B補習授業の実施

 今年度も中学部3年生の希望者を対象に木曜日90分の補習授業を行います。今回は、自分の進路希望に沿った教科・国数英社理の中から2教科を選択し、45分単位、2つを行います。その他に面接練習、小論文等を実施して、受験対策を行います。

 C生徒一人一人の基礎学力の向上

 今年度から合同クラブを週2回実施することにしました。メキシココースの休業日との関係で合同クラブができない時期があります。その間、中学部1年生、2年生を対象に合同クラブのない時間を使って自主学習の形態で基礎学力の定着を図る授業を行います。

 今年度、中学部では、上記の取り組みの他に月に1週間「家庭学習強化月間」を設定し、生徒一人一人の家庭学習の定着を図る取り組みも始めていますので、家庭でのご理解・ご協力をお願いいたします。

 

 

 

学校よりお願い

泊を伴う旅行には旅行届けを 

D.F.を離れて泊を伴う旅行をされる場合は、“旅行届け”を提出下さい。これは、200412月、スマトラ沖大地震による津波で他国の日本人学校に通う児童生徒が旅行中に被害に遭い、所在が分からず安否の確認がとれなかったという反省をもとに、旅行中の児童生徒の所在を把握して緊急の対応に備える事を目的としています。ご協力をお願いします。

プール学習(小学部) 

小学部では5月2日より水泳授業を実施します。当日3・4校時はプール開きを行います。水泳は全身運動として体力づくりには素晴らしい種目ですが、命に関わる部分もあります。自己管理が大切です。児童は「無理をしない。熱がある時は見学する。」等の水泳学習上の注意を聞き、模範演技の後、実際に泳ぎます。水泳授業の日は必ず出欠表を提出下さい。

修学旅行・オアステペック林間学校に向けて 

中3生は529日から34日の日程で修学旅行(ユカタン半島方面)を、小3〜中2生は530日から23日の日程でオアステペック林間学校を実施します。歴史的な遺跡見学、自然の中での体験学習、泊を伴う異学年交流など学校の中では味わえない経験をします。児童生徒の体調を万全にしていただき、安全で気持ちよい活動ができるように、ご家庭での支援をよろしくお願いします。